「地球環境にやさしいBDF燃料の未来」についてのご報告
今回は「地球環境にやさしいバイオディーゼル燃料(BDF)の未来」について2つご報告です。
[1] B5燃料のテスト運用
当社では以前より、廃油由来のBDFを自社で製造し、工場内で運行するフォークリフトの燃料として使用していました。CO2削減の取り組みをさらに進めるため、廃油回収で使用する全ての車両に「B5燃料」のテスト導入を実施しました。
ー「B5燃料」とは ー
ディーゼルエンジンの燃料として使用する軽油に廃油由来のBDFを5%混合させたものです。通常の燃料よりも二酸化炭素の排出を5%削減できる、地球環境の保全に直結する燃料と言えます。
今回のトライアルは、日頃よりお世話になっている株式会社ダイキアクシス様のご協力で進めることができました。株式会社ダイキアクシス・サスティナブル・パワー様は、関東地方での「B5燃料」の供給拠点となるBDF製造プラントを今年5月に茨城県に建設されました。私たちは7月に施設見学にうかがい、稼働したばかりのプラントを拝見させていただきました。BDFを使用したボイラーや、太陽光発電によって作った CO2 フリーの電力にてプラントを稼働するなど、環境に配慮した工場施設であるとのことでした。
後日、テスト用の「B5燃料」を供給いただき、自社トラックへ給油をおこない実際の使用テストとなりました。今後、この結果を精査し次なるステップへ進める予定です。
[2] 地元伊勢原市の「鈴川まつり」イベント参加
8月23日(金)に伊勢原市で「鈴川まつり」が開催され、BDFを使って提灯の点灯イベントがおこなわれました。
この祭りは、伊勢原工業団地協同組合様他の主催で今年で48回目を迎えます。当日は伊勢原地区環境保全連絡協議会の主導により、BDFの啓蒙をおこなうためにブースを出展し、会員企業である当社がBDFの製造・供給に協力いたしました。写真のように祭りは大盛況で、多くのご家族連れの方々に足を運んでいただきました。廃油で灯す提灯の温かな光は、子どもたちの心に環境保全の大切さをしっかりと根付かせてくれたのではないでしょうか。
今後も私たち鈴木油脂は、「地球環境にやさしいバイオディーゼル燃料(BDF)の未来」について真剣に取り組んでまいります。